自分達でやれること・・。

長い日本の歴史の中に、ある時代に「その」アンティークが作られた経緯、そして、それが長い時を経て多くの人々の手で守られ続けてきたこと。
さらにはそれが儚くも失われていく様子を数多く見てきました。

生産と消滅の大きな新陳代謝のプロセスは必然的で宿命づけられた社会の営みであり、当然、一個人が争うことはできないダイナミックな奔流です。

しかし、それでも多くの人にとって、大切にしたいもの、続けていきたいことはあるのだと思います。個人の短い生物の生命の連続を通じて、少しだけでもそんな気持ちを拾い上げ、広い社会を跨いだ世代間で伝え続けバトンタッチすることができる・・・そんな、システムをささやかにでも営めたらという想いがP.A.Cという試みなのです。

P.A.Cは、古いものやことを通じて時間や社会に対してできることと続けることを少しづつ積み上げ、これからもできうる範囲内で可能性と連続性を後の世に残してまいります。